ドラムスティックのマテリアルの吟味
マテリアル(素材)の特徴を活かしたものづくりの大切さがドラム演奏ロボットの開発にもある。ドラム演奏ロボットでは、スティックの素材を変化させると、音の繊細なニュアンスが一変する。一般にドラムスティックには、メープル、オーク、ヒッコリーが使われているが、研究室では通常では使われない木材以外の素材も検討している。また、チップ形状、チップに被せている素材などによっても音が変化する。人がたたくのではなくロボットがたたいた場合に聴く人に感動を与える打楽器本来の美しいダイナミックなサウンドのための素材、良い音がするための素材など、素材を変えた演奏ロボットの音色のチューニングはとても奥が深い。